CX-8とCX-5はよく似ているため、実際にどちらを購入しようかと迷っている方もいると思います。
CX-8とCX-5は姿かたちは似ているといっても、大きさや重量などは当然違います。
この記事では、CX-8とCX-5を比較することで、両車の特徴を明確にすることで実際に購入する際の参考になる情報をお伝えします。
また、CX-8、CX-5ともに決して安い車ではありませんので、購入してから後悔しても遅いので、車の後悔しない選び方についてもご紹介します。
CX-8とCX-5を比較!違いは?
車の購入を検討するとき、車体サイズは大きな影響がありますので、まずは車体サイズを含めた各種サイズの比較を行って違いをみてみましょう。
1.サイズ比較
主なサイズを表にまとめてみました。
CX-8(A) |
CX-5(B) |
B-A |
|
---|---|---|---|
全長 | 4900mm | 4545mm | -355mm |
全幅 | 1840mm | 1840mm | 0mm |
全高 | 1730mm | 1690mm | -40mm |
ホイールベース | 2930mm | 2700mm | -230mm |
車両重量 | 1710~1910kg | 1520~1710kg | -190~-200kg |
(1)全長
全長はCX-8の方がCX-5よりも355mm長くなっています。パッと見た感じだけでは、その差に気付かないと思います。
ただ、全長355mmの差とホイールベース230mmの差がありますので、もしも試乗などで乗り比べたならばCX-5の方がCX-8よりも運転しやすい印象を受けるかもしれませんね。
(2)全幅
全幅はCX-8、CX-5ともに1840mmで差はありません。全く一緒ですね。
(3)全高
全高ではCX-8が40mm、CX-5よりも高い設計になっています。駐車するスペースに低い屋根がある等、特別な理由がない限り問題ないでしょう。
(4)ホイールベース
CX-8が2930mmに対しCX-5が2700mmです。最小回転半径ではCX-8が5.8m、CX-5が5.5mとなっています。0.3mの差はありますが取り回しに関しての悪い評判はあまり聞かないので、さほど気にすることはなさそうです。
(5)車両重量
CX-8の方がCX-5よりもやく200kgほど車両重量が重くなっていますが、CX-8の全長・高さ・シートの多さ等を考慮すれば当然の結果ですね。
この200kgの差が燃費にどれ程の影響を与えているのかについては、後述する燃費比較の項で詳しくみてみます。
(6)サイズ比較のまとめ
サイズ比較してみた結果、全幅以外はCX-8がCX-5より少しサイズが大きいのがわかります。ただ、微妙なサイズの違いでもCX-8とCX-5では運転では別物と考えた方が良いと思います。
全長・全高・ホイールベースが違えばCX-5ではいける場合でも、CX-8ならばいけないシチュエーションに出会す事もあるのではないでしょうか。
試乗できるのならCX-8を運転した後にCX-5を運転すれば、その微妙なサイズ違いや取り回しの違いに気付くと思います。
2.エクステリア比較
次は車の外観であるエクステリアを比較してみます。
CX-8 |
CX-5 |
---|---|
斜め前から、斜め後ろから2枚ずつの画像を用意しましたので、見比べていきます。
(1)フロントデザイン
パッと見ただけでは、ほぼ一緒と言っても過言ではないです。しかし、よく見るとフロントグリルに違いはあるのがわかります。マツダ特有の5ポイントグリルの形状は、どちらの車輛ともに健在しています。
(2)バックデザイン
リヤゲートの形状がCX-8とCX-5では少し違っています。また、ライト関係も微妙な違いがあります。こちらもオーナーの好みで意見が分かれる選択肢です。
(3)サイドデザイン
サイドデザインに関しては、車長・車高の違いなどはありますがどちらの車輛もほぼ一緒です。まず2台並ばない限り、分からないと思います。
(4)CX-8とCX-5の見分け方
一番はフロントグリル、リヤゲートの形状で見分けるのが良さそうです。それ以外は微々たる違いなので見分け方は難しいかもしれないですね。
(5)エクステリア比較のまとめ
CX-8、CX-5ともスタイリッシュなフォルムで仕上げられています。CX-5の方が車高が高い分どっしりとした印象を受け、CX-8は車高が低い分シャープな印象を受けるかもしれません。
どちらも捨てがたいですが、カスタムやドレスアップを施す事で自分のオリジナルな上質感を出す等すれば、両車輛ともオーナー好みに仕上げられると思います。
3.インテリア比較
インテリアの種類が変わるだけで車内の印象もガラリと変わってきます。考慮する大事な判断項目の1つですね。見比べてみましょう。
CX-8とCX-5の内装画像をまとめたのは下記の表になります。
CX-8 |
CX-5 |
---|---|
インテリアの比較を行うにあたって、インパネ、シート、素材の三つの項目で比較を行ってみます。
(1)インパネ
インパネに関してはCX-8、CX-5とも同じです。メーター関係も見やすく、視線移動の最小限範囲で運転に必要な情報がレイアウトされる表示方法になっていて上質な感じに仕上げられています。
(2)シート
この項目が最大の違いの1つです。
CX-5が5人乗りで後部シートは3人掛けのベンチシートになっています。一方、CX-8は3列シートになっていて最大7人まで乗車できます。
2列目のシートは3人掛けベンチシートと2人掛けキャプテンシートを選ぶことが可能です。ここでCX-8の個性を発揮できますね。2列目をキャプテンシートに選択すればロングドライブも良いだろうし、後部座席でも高級感が楽しめるはずです。
また、最前列のアームレスト付きコンソールボックスの開け方に違いがあります。観音開きタイプがCX-8、普通の開閉式タイプがCX-5となっています。
(3)素材
使用している素材を表にしました。比べてみます。
CX-8 |
CX-5 |
|
---|---|---|
素材 |
|
|
素材についてはCX-5が種類が多いですね。大きく分ければクロスを取るか、レザーを取るかになります。
(4)インテリアのまとめ
ここではシートの所で違いがはっきりしています。ユーザーの必要性に応じて、どのタイプがよいのか大事な判断カ所です。
4.動力性能比較
せっかく気に入った内外装でも走りがイマイチだったらつまらないですよね。それぞれの走りは満足できるものなのでしょうか。ここでは、走りに直結する動力性能について比較してみます。
ここでは4WDを対象にして比較してみます。
(4WD) |
CX-8 |
CX-5 |
---|---|---|
エンジン(種類) | (ガソリン)6BA-KG5P
(ガソリンターボ)5BA-KG5P (ディーゼル)3DA-KG2P |
(ガソリン:2.0L)6BA-KFEP
(ガソリン:2.5L)6BA-KF5P (ガソリンターボ)5BA-KF5P (ディーゼル)3DA-KF2P |
エンジン(排気量) | (ガソリン)2488cc
(ディーゼル)2188cc |
(ガソリン)1997cc,2488cc
(ディーゼル)2188cc |
エンジン(最高出力) | (ガソリン)140kW/6000rpm
(ガソリンターボ)169KW/4250rpm (ディーゼル)140KW/4500rpm |
(ガソリン)138kW/6000rpm
(ガソリンターボ)169KW/4250rpm (ディーゼル)140KW/4500rpm |
エンジン(最大トルク) | (ガソリンターボ)420N・m/2000rpm
(ディーゼル) 450N・m/2000rpm |
(ガソリン)250N・m/4000rpm
(ガソリンターボ)420N・m/2000rpm (ディーゼル) 450N・m/2000rpm |
CX-8、CX-5ともに「排気量」「最高出力」「最大トルク」にほぼ違いはないですね。エンジンについては2車種ともに互角です。ただし重量差が200kgある分走行すれば違いが出てくることは間違いないでしょう。
5.走行性能比較
走行性能のひとつである動力性能については既にお伝えしました。ここでは悪路の走破性、登坂能力などに優れている4WD車に内容を絞って比べていきたいと思います。
(1)主な4WDシステムの機能の比較
CX-8 |
CX-5 |
|
---|---|---|
ドライブセレクション |
〇 |
〇 |
i-ACTIVE AWD |
〇 |
〇 |
GVC Plus |
〇 |
〇 |
CX-8、CX-5ともに同じ4WDシステムが搭載されているのがわかります。
上記の4WDシステムについて簡単に説明します。
- ドライブセレクション
この機能は、オートマチック車において、スポーティーな走りを得たいとき活躍する機能です。シフト横にスイッチがあり「sport」モードにするとアクセル操作時に力強い加速を発揮します。(ディーゼル車には搭載されていません。)
- i-ACTIVE AWD
雨や雪、悪路など様々なシチュエーションで車の安定感は変化します。路面状況の変化で車の挙動が変わることでドライバーの緊張は高まります。「i-ACTIVE AWD」はわずかな路面状況の変化を感知・予測して車の挙動を常に安定にしてくれるシステムです。
- GVC Plus
この機能は、ドライバーの技量に関わらず常にリラックスして車の操縦うが行えるようにトルク配分を制御してくれるものです。例えば、山道などで大きくハンドルを切ると重力で体が外に押し出されますが、「GVC Plus」が働くと常に体が水平に保たれます。
(2)走行性能のまとめ
この4WDの走行性能でもエンジン比較に続き互角です。ドライバーの思いのままの運転をサポートしてくれるシステムが揃えられていて、運転に安全・自信・楽しさを与えてくれているのがよくわかります。
6.燃費比較
燃料費は車輛維持費の1つです。わずかでも抑えられるのならおさえたいですよね。燃料費に直結する燃費はとても気になります。CX-8とCX-5の燃費の差はどれぐらいあるのか比べてみます。
「CX-8」と「CX-5」の燃費についてはカタログ燃費と実燃費を分けてまとめてみました。対象はディーゼルターボの4WD車となります。
【CX-8】
(WLTC燃費) | カタログ燃費 | 実燃費 |
---|---|---|
総合 | 11.6km/L | 約13km/L |
市街地モード | 8.4km/L | - |
郊外モード | 11.7km/L | - |
高道路モード | 13.8km/L | - |
【CX-5】
(WLTC燃費) | カタログ燃費 | 実燃費 |
---|---|---|
総合 | 12.2km/L | 約13~15lm/L |
市街地モード | 9.1km/L | - |
郊外モード | 12.4km/L | - |
高道路モード | 14.1km/L | - |
(1)カタログ燃費
車体重量がCX-8が重いため当たり前ですが、カタログ上の燃費はCX-5
のほうが若干良いです。
(2)実際燃費比較
これも車体重量がCX-8が重いためCX-5が燃費が同等または良いのがわかります。
(3)燃費性能のまとめ
この分野では流石にCX-5がCX-8よりも良い結果が出ています。ただ燃費というものは運転方法、走行環境で距離が伸びたり縮んだりするものです。あくまでも基準と考えほうが良いでしょうね。
7.安全性能比較
安全性能は事故を未然に防ぐ上で重要な性能になってきます。どのような装備があるか比べてみます。
(1)安全性能システムの比較
安全性能システムを比較、表にしました。
CX-8 |
CX-5 |
|
---|---|---|
ブラインド・スポット・モニタリング機能 |
〇 |
〇 |
リア・クロス・トラフィック・アラート |
〇 |
〇 |
車線逸脱警告システム |
〇 |
〇 |
アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート |
〇 |
〇 |
AT誤発進抑制制御(AT車のみ) |
〇 |
〇 |
ヒル・ローインチ・アシスト |
〇 |
〇 |
SKYACTIVE BODY |
〇 |
〇 |
頸部衝撃緩和フロントシート |
〇 |
〇 |
衝突時後席乗員滑り込み防止機構 |
〇 |
〇 |
衝突時後席乗員滑り込み防止機構 |
〇 |
〇 |
アクティブ・ボンネット |
〇 |
✕ |
シートベルト・エアバッグ関係などは除いた分を抽出しました。
比較するとアクティブ・ボンネットは唯一CX-8に装備されていますので歩行者との衝突時には歩行者への衝撃が抑えられるので安全性システムについては一歩リードといったところでしょうか。
(2)安全性能比較のまとめ
この項目ではCX-8が1つ装備が多いのがわかりました。ただ上記の安全性能システムのラインナップをみると、他社同様にマツダも安全性能に対して研究・開発に力を入れていることがわかります。
8.価格比較
価格最優先で検討している方もいると思いますので、ここでは、「CX-8」と「CX-5」の車両本体価格の比較を行ってみます。
CX-8 |
CX-5 |
|
---|---|---|
車両本体価格 | 2,894,400~4,460,400円 | 2,570,400~3,882,600円 |
価格では当然CX-8の方が高いですね。差額は324,000円~577,800円となります。この差は大きいです。30万円以上のオプションを装備させようと思ったら結構なオプションを取り付けることができるはずです。CX-5を購入し自分好みのドレスアップもできます。
9.CX-8とCX-5の違いは?
ここまでCX-8とCX-5を様々な方向から比較してきました。
比較した上で、CX-8とCX-5の目立った違いは次のようなものです。
- 価格
- シート数(乗車定員)
- 車両重量
- 燃費
- ホイールベース
- 車内素材
等
CX-8はCX-5と外観こそ大きな差はないものの、CX-8はCX-5よりも乗車定員が多く、シートも1列多く3列シートになっています。
シートが1列増えたことが上記の違いを生み出しています。
やはり、CX-8とCX-5の違いは1列シートが多いことに尽きるのではないでしょうか。
買うならどっちがいいか迷う!後悔しない選び方は?
ここまでCX-8とCX-5を比較して、違いを確認してきました。
車は決して安い買い物ではありませんので、後悔だけはしたくないですね。
ここでは、欲しい車が絞られていて、「どっちがいいか迷う」となった時、後悔しない選びかたを考えてみたいと思います。
あくまで私がおすすめする「後悔しない選び方」は次の3点です。
- 広さだけにこだわらない
- 試乗をしてみる
- 生活スタイルを考慮する
それぞれを簡単に説明してみます。
(1)広さだけにこだわらない
例えば、たくさんの人を乗せられる理由での車選びはもったいないと思います。なぜなら、あまり最後部のシートは必要なかった、重量差で走りに満足を出来なかった等の場面も出てくるかもしれません。
先程お伝えしたとおり、CX-8とCX-5の大きな違いは1列シートが増えている部分ですので、3列シートを活用する機会がないのであれば、CX-5で十分だとも言えます。
(2)試乗をしてみる
CX-8、CX-5で悩んだのなら絶対に試乗はするべきです。なぜなら、実際に自分で運転しないとわからないこと、感じることは違うからです。また単にCX-8とCX-5の違いだけでなくエンジンのタイプまで含めるとさらに選択肢は増えてきます。
贅沢を言うのであればガソリン車、ターボ車、ディーゼル車を乗り比べてみてら良いと思います。そうすることで、これまで気づかなかった部分も見えてくると思います。
(3)生活スタイルを考慮する
最も運転するのはどのようなシーンが多いでしょうか。遊びや通勤など、人によって車の使いみちは違うと思います。
例えば通勤がメインならば燃費を重視したいですし、家の近くは生活道路が多く狭いというのならば車のサイズも考えた選び方が重要ですね。
自分や家族の生活スタイルを考慮して車選びをすることで購入後の後悔は抑えられると思います。
(4)まとめ
上記の内容を見ると1つのことにこだわらずに様々な角度から考慮して車を選ぶことが大切だという事がわかっていただけると思います。
CX-8、CX-5どちらか迷った際には、是非参考にしてみてください。
まとめ
いかがでしたか。CX-8、CX-5の違いや魅力は垣間見れたはずです。
決して車とは安い買い物ではありません。本当に望む形を思い描き、その目で、その手で、その心でとことん触れ感じて決めた1台を選べば良いと思います。
CX-8を限界値引から更に55万円安くなる方法!
CX-8も発売から4年が経過しました。
値引き額も発売当初からは緩くなったものの最近の車の価格は安全装備の充実もあって高価格化が進んでいますので、出来るだけ安く購入したいですね。
一般的に、フルモデルチェンジ直後やマイナーチェンジ直後の値引きは抑えられますが、そのような時にも限界と言われる値引きから更に安くCX-8を購入する方法があります。
それも簡単な方法なのですが、知らない方が多いのです。。
そんな方法を別記事で詳細にまとめていますので一度ご覧になってみて下さい。
ご覧いただいた通り、決して難しい内容ではありません。知っているか、知らないかだけの差です。
たったこれだけで、結果的に支払金額を抑えることができるのです。
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