マツダの人気SUV「CX-8」はディーゼル車に加え、ガソリン車もラインナップされています。

 

他の自動車メーカーの扱うハイブリッド車のようにCX-8のディーゼル車は販売価格が高めに設定されています。

 

では、ガソリン車とディーゼル車ではエンジンこそ違うものの他の違いは何なのでしょう。

 

ガソリン車、ディーゼル車をグレード別に調べていき、ガソリン車を選ぶポイント、ディーゼル車を選ぶポイントを検証していきたいと思います。

ガソリン車の対象グレード

 

まずはガソリン車でラインナップされているグレードを見ていきます。

 

下の表はCX-8(ガソリン車)のグレードを表にしたものです。

 

 

グレード 駆動方式 価格
25S                         (6人/7人乗り) FF 2,680,000円(税抜き)
25S PROACTIVE   (6人/7人乗り) FF 3,015,000円(税抜き)
25T PROACTIVE (6人/7人乗り) 4WD 3,465,000円(税抜き)
25S  L Package   (6人/7人乗り) FF 3,480,000円(税抜き)
25T  L Package   (6人/7人乗り) 4WD 3,930,000円(税抜き)

 

 

上の表から見ると乗車人数は6人乗りと7人乗りで2種類あるものの、大きく分けて5種類のグレードが用意されています。

 

次にディーゼル車を見てみます。

 

ディーゼル車の対象グレード

 

ディーゼル車のラインナップを見てみます。

 

下の表はCX-8(ディーゼル車)のグレードを表にしたものです。

 

 

グレード 駆動方式 価格
XD                            (6人/7人乗り) 4WD 3,340,000円(税抜き)
XD  PROACTIVE     (6人/7人乗り) FF 3,420,000円(税抜き)
XD  PROACTIVE     (6人/7人乗り) 4WD 36,350,00円(税抜き)
XD  L Package        (6人/7人乗り) FF 3,915,000円(税抜き)
XD  L Package        (6人/7人乗り) 4WD 4,130,000円(税抜き)

 

 

こちらも5種類あり、FFと4WDで分けると大きくは3種類でラインナップされているのがわかります。

 

次にさらに細かくみていきます。

 

 

ガソリン車のグレード別の違い

 

ここではさらに細かくグレードごとに何が違うのか比べていこうと思います。

 

1.サイズ(ガソリン車)

 

まずはサイズから見ていきます。

 

下の表はCX-8(ガソリン車)のサイズを表にしたものです。

 

グレード 全長(mm) 全幅

(mm)

全高

(mm)

タイヤ 重量

(kg)

最小回転半径(m)
25S 4,900 1,840 1,730 225/65R17 1,710 5.8
25S PROACTIVE 4,900 1,840 1,730 225/55R19 1,730 5.8
25T PROACTIVE 4,900 1,840 1,730 225/55R19 1,860 5.8
25S L PROACTIVE 4,900 1,840 1,730 225/55R19 1,760 5.8
25T L  PROACTIVE 4,900 1,840 1,730 225/55R19 1,880 5.8

 

(車両重量は6人乗りを表示。7人乗りは+10kgとなっています。)

 

下記で項目ごとに解説します。

 

全長・全幅・全高・最小回転半径

 

全長・全幅・全高・最小回転半径については全てのグレードがおなじサイズになっています。

 

タイヤ

 

タイヤサイズを見ると25Sのグレードのみ17インチで他のグレードは19インチになっているのがわかります。

 

重量

 

重量に関しては5グレード全て違います。1,710kg~1,880kgまで様々です。25Tシリーズは4WDのため重量が重くなっています。

 

 

2.エクステリア(ガソリン車)

 

次にエクステリアの違いを見ていきます。

 

下の画像は25S・25S/25T PROACTIVE・25S/25T L Packageのエクステリアを表にしたものです。

 

フロント サイド バック
25S
25S/25T PROACTIVE
25S/25T  L Package

 

 

3車両とも同じデザインのように見えますが、幾つか違っている点をあげていきます。

 

タイヤ

 

25Sのタイヤは17インチアルミのグレーメタリックとなり、25S/25T PROACTIVEは19インチアルミのシルバーメタリック、25S/25T L Packageは19インチアルミの高輝度ダーク塗装となっています。

 

サイドガーニッシュ

 

25S/25T L Packageにはサイドガーニッシュが標準装備されています。

 

ルーフレール

 

25S/25T L Packageのみルーフレールが標準装備されています。

 

 

 

エクステリアでの違いをいくつか挙げてみました。

 

25S/25T L Packageは最上級のグレードなので所々でアイテムが標準装備になっている箇所があるのがわかります。

 

 

3.インテリア(ガソリン車)

 

次はインテリアの比較をしていきます。

 

下はインテリアの画像を表にしたものです。

 

インパネ シート 素材
25S
25S/25T PROACTIVE
25S/25T  L Package

 

ここでも違いを上げていきたいと思います。

 

25S/25T L Packageのシート素材にはナッパーレザーが使用されています。

 

25S,25S25T PROACTIVEはクロス地のシートとなっています。

 

画像では判断できない違いがありますので一部抜粋して表にまとめてみました。

 

25S 25S/25T  PROACTIVE 25S/25T  L Package
運転席 10WAY パワーシート
助手席 6WAY パワーシート
助手席ラチェットレバー式シートリフター
キャプテンシート&セカンドシートアームレスト付きコンソールボックス
センターアームレスト USB端子付き
センターアームレスト
LED間接照明
IRカットガラス
オバーヘッドコンソールLEDダウンライト
LEDマップランプ
LEDリアルームランプ
グローブボックス内植毛加工
インパネデコレーションパネル
ステアリング本革巻
7インチマルチスピードメーター
バニティミラー(LED照明)
フレームレス自動防眩ルームミラー

 

 

このように違いを見ていくと標準装備されている項目が多く、25S/25T L Packageの内装だけでも他のグレードとの違い細かな面で色々な装備が充実しているのがわかると思います。

 

 

4.走行性能・安全性能(ガソリン車)

 

ここでは走行性能・安全性能の違いを探していきたいと思います。

 

下の表は3車両の走行性能・安全性能を一部抜粋し表にしたものです。

 

安全性能・走行性能名称 25S 25S/25T  PROACTIVE 25S/25T  L Package
GVC Plus (*1)   〇
AT誤発進抑制制御
交通標識認識システム
360度ビューモニター
SBS   (*2)
ESS   (*3)
HLA   (*4)
LAS   (*5)
MRCC  (*6)
DAA   (*7)
LDWS  (*8)

 

(*1)横滑り抑制・車両姿勢安定化させる機能
(*2)15km/h以上で作動する自動ブレーキ機能
(*3)55km/h以上で作動、急ブレーキ時にハザードランプが高速点灯する機能
(*4)坂道発進をアシストする機能
(*5)車線逸脱・車線に沿った走行をアシストする機能
(*6)自動運転機能。先行車発進報知機能付き
(*7)運転状態で自動判断し休息を促す機能
(*8)45km/h以上で作動、車体が車線を踏み越えようとすると音・振動で警告する機能

 

こちらでも細かくみていくと最上級クラスのL Packageは、この表の以外でもほとんどの
性能が標準装備されていました。

 

また25Sは標準装備こそされていませんが必要な分だけオプションで付け加えるなどで価格を抑えて購入するのも1つの手ではないかと思います。(機能によって装備できないものもあります。)

 

 

5.動力性能(ガソリン車)

 

ここでは動力性能について詳しく比べてみます。

 

主な動力性能であるエンジンについてみていこうと思います。

 

下の表はCX-8(ガソリン車)のグレードごとに比較した表となります。

 

排気量

(cc)

最高出力 (kW/rpm) 最高トルク (N・m/rpm) 過給機 燃料タンク

(L)

25S 2,488 140/6000 252/4000 72
25S  PROACTIVE 2,488cc 140/6000 252/2000 72
25T

L Package

2,488 140/6000 420/2000 ターボチャージャー 72
25S

L Package

2,488 140/6000 252/2000 72
25T

L Package

2,488 169/4250 420/2000 ターボチャージャー 72

 

 

上の表から見て25T PROACTIVEと25T L Packageがターボチャージャー搭載している分、最高出力・最高トルクに差が出ているのがわかります。

 

次は燃費を比較していきます。

 

 

6.燃費(ガソリン車)

 

ここでは各車両の燃費を比較していきたいと思います。

 

下の表がグレードごとの燃費を表したものになります。

 

WLTC燃費

(km/L)

実燃費

(km/L)

25S 12.4 10.5
25S PROACTIVE 12.4 10.5
25T  PROACTIVE 11.6 8.44
25S  L Package 12.4 10.5
25T  L Package 11.6 8.44

 

 

25T PROACTIVEと25T L Packageは4WD仕様車です。

 

実燃費を見ると決して良いとは言えません。

 

 

7.まとめ(ガソリン車)

 

ガソリン車のグレードを比較しましたがエクステリアこそ大きな違いはないものの、インテリア以降ではグレード別の違いははっきりと出ていました。

 

次の項目ではディーゼル車のグレードを比較します。

 

 

ディーゼル車のグレード別の違い

 

ここではディーゼル車の違いを見ていきます。

 

1.サイズ(ディーゼル車)

 

まずはサイズの方から見ていきます。

 

下の表はCX-8(ディーゼル車)のサイズを表にしたものです。

 

グレード 全長

(mm)

全幅

(mm)

全高

(mm)

タイヤ
XD 4,900 1,840 1,730 225/65R17
XD PROACTIVE  (FF) 4,900 1,840 1,730 225/55R19
XD  PROACYTIVE(4WD) 4,900 1,840 1,730 225/55R19
XD  L Package   (FF) 4,900 1,840 1,730 225/55R19
XD  L Package (4WD) 4,900 1,840 1,730 225/55R19

(車両重量は6人乗りを表示。7人乗りは+10kgとなっています。)

 

全長・全幅・全高・最小回転半径は同じでガソリン車と全て一緒です。

ガソリン車同様、タイヤサイズは1番下のグレードのみ17インチになっています。

 

重量はガソリン車よりも重くなっています。

 

 

2.エクステリア(ディーゼル車)

 

エクステリアはガソリン車と同様となっています。(前述のエクステリア項目参照)

 

3.インテリア(ディーゼル車)

 

インテリアはガソリン車と同様となっています。(前述のエクステリア項目参照)

 

4.走行性能・安全性能(ディーゼル車)

 

ここの項目はガソリン車と比べて若干の違いがあります。

CX-8(ディーゼル車)3車両の安全性能・走行性能を一部抜粋し表にしたものです。

 

安全性能・走行性能名称 XD XD  PROACTIVE XD L  Package
GVC Plus (*1)
AT誤発進抑制制御
交通標識認識システム
360度ビューモニター
SBS   (*2)
ESS   (*3)
HLA   (*4)
LAS   (*5)
MRCC  (*6)
DAA   (*7)
LDWS  (*8)

 

上の表を見ると1番下のランクの場合、25S(ガソリン車)には標準装備されていなかった性能がXD(ディーゼル車)には標準装備されている箇所も上がってきます。

 

5.動力性能(ディーゼル車)

 

ここでは動力性能について詳しく比べてみます。

 

主な動力性能であるエンジンについてみていこうと思います。

 

下の表はCX-8(ディーゼル車)のグレードごとに比較した表となります。

 

排気量 最高出力 (kW/rpm) 最高トルク (N・m/rpm) 過給機 燃料タンク(L)
XD  (4WD) 2,188cc 140/4500 450/2000 ターボチャージャー 72
XD  PROACTIVE  (FF) 2,188cc 140/4500 450/2000 ターボチャージャー 72
XD  PROACTIVE  (4WD) 2,188cc 140/4500 450/2000 ターボチャージャー 72
XD  L Package   (FF) 2,188cc 140/4500 450/2000 ターボチャージャー 72
XD  L Package  (4WD) 2,188cc 140/4500 450/2000 ターボチャージャー 72

 

ここでの違いは燃料タンクの大きさが若干違うだけで、その他の排気量・最高出力・最高トルク・過給機は全て一緒で違いはありません。

 

次は燃費を比較します。

 

6.燃費(ディーゼル車)

 

ここでは各車両の燃費を比較していきたいと思います。

 

下の表がグレードごとの燃費を表したものになります。

 

WLTC燃費

(km/L)

実燃費

(km/L)

XD  (4WD) 15.4 12.69
XD  PROACTIVE  (FF) 15.8 13.54
XD  PROACTIVE  (4WD) 15.4 12.69
XD  L Package   (FF) 15.8 13.54
XD  L Package  (4WD) 15.4 12.69

 

4WD仕様のタイプはFFタイプに比べ若干悪いものの、ガソリン車と比べると全体の燃費が良いのがわかると思います。

 

7.まとめ(ディーゼル車)

 

ガソリン車よりも価格は高くなりますが、ガソリン車の内容と比べ安全性能・走行性能の項目では標準装備されている性能もあり、また燃費もガソリン車に比べると全体的に良かったことがわかりました。

 

ここまでを踏まえて以降でガソリン車、ディーゼル車どちらを選ぶべきか考えていきます。

 

 

ガソリン車を選んだ方が良い方

 

ここではどちらのCX-8を選ぶべきなのか迷っている方の為に参考となる理由を幾つかの紹介していきます。

 

まずはガソリン車を選ぶ理由から説明します。

 

静寂性をもとめている

 

以前のディーゼル車は確かにうるさいという理由が挙げられていましたが、現在のディーゼル車は静かです。以前の様な印象はもうありません。但し、「ディーゼル車とガソリン車の静寂性、どちらが上か」と言われたら、やはりガソリン車の方が静かです。

よく聞き比べると違いはわかります。

 

購入時の費用を少しでも抑えたい

 

少しでも予算を抑えたいのならガソリン車の方が予算は抑えられますが、あまりお勧めしません。

 

市街地走行がメインで使用する

 

ガソリン車・ディーゼル車を選ぶ理由としては主な使用方法は何かで違ってきます。

 

市街地走行が主な使用目的ならガソリン車をお勧めします。

 

ディーゼル車は軽油を使用し、性質上燃焼した後に有害物質(PM)が出てきます。

 

このまま車外に排出はできませんので、車に装備されているDPFという装置でPMをキャッチしてある程度蓄積されてきたら装置の温度を上昇させてPMを燃やすという事をしてます。

 

ただし、PMを燃やすのには時間がかかり15分以上はかかります。

 

つまり、ディーゼル車を市街地走行でしか使用せずに「15分、20分で車は使いませんん。」なんて走行を続けていたらDPF内にPMが溜まって燃やす時間を与えてもらえない状況になります。

 

それが酷くなると車の調子が一気に悪くなります。

 

修理費用を調べてみましたが、15万円以上かかるのもよく見かけました。

 

ちょっとした足替わり程度ならガソリン車をお勧めします。

 

 

 

次にディーゼルを選ぶ理由を考えてみます。

 

 

ディーゼル車を選んだ方が良い方

 

ここではディーゼル車を選ぶ理由を考えていきます。

 

以下で幾つか理由を挙げてみました。

 

ある程度の走行距離を走る

 

前述で書きましたが、短距離のみでの移動手段でしか使わないのならディーゼルは向きません。

ある程度の走行距離を走るのであれば、ディーゼルエンジンの性質上問題ない走り方だと思います。

 

パワフルな走りを楽しみたい

 

前述の話を踏まえたうえで、パワフルな走りを楽しみたいのであればディーゼルはお勧めです。ガソリン車よりも力強いトルクを味わえるはずです。

 

燃料代、燃費をかんがえている

 

ここでもDPFの話を交えたうえで、燃料費・燃費を考えるならディーゼル車をお勧めします。

 

お伝えした燃費の表の結果からもわかるよう、ディーゼルは燃費が良い・軽油がガソリンよりも低単価と良い事は多々あります。

 

一般にハイブリッド車とノーマル車の価格の差額を埋めようとするには10年前後はかかると言われていますが、使用燃料がディーゼルで且つ燃費が良いのであれば初期購入で出た差額は10年もかからないはずです。

 

自分の生活スタイルや予算などを考え、且つディーゼルエンジンの特性なども考慮して選ぶ方法が賢い選び方だと私は思います。

 

 

まとめ

 

CX-8のディーゼル・ガソリンの違いと選択のポイント・理由をお伝えしました。

 

後半で説明した内容はCX-8だけの話ではなく、ディーゼル車とガソリン車のメリットと考えても良いかもしれません。

 

CX-8の購入にあたってディーゼル・ガソリンで迷った際などは参考にしてもらえると幸いです。

 

 

 

CX-8を限界値引から更に55万円安くなる方法!

 

CX-8も発売から4年が経過しました。

 

値引き額も発売当初からは緩くなったものの最近の車の価格は安全装備の充実もあって高価格化が進んでいますので、出来るだけ安く購入したいですね。

 

一般的に、フルモデルチェンジ直後やマイナーチェンジ直後の値引きは抑えられますが、そのような時にも限界と言われる値引きから更に安くCX-8を購入する方法があります。

 

それも簡単な方法なのですが、知らない方が多いのです。。

 

そんな方法を別記事で詳細にまとめていますので一度ご覧になってみて下さい。

 

>> 詳細はこちらからご覧いただけます!

 

ご覧いただいた通り、決して難しい内容ではありません。知っているか、知らないかだけの差です。

 

たったこれだけで、結果的に支払金額を抑えることができるのです。

 

>>  目次ページに戻る